お役立ちコラム

営業職の種類一覧|顧客・商材・売り方・役割でわかる違いと向いている人

「営業職」とひとことで言っても、相手にするお客様、売るもの、仕事の進め方によって、毎日の働き方は大きく変わります。求人票の「営業」だけを見て選ぶと、入社してから「思っていた仕事と違った」となりがちです。

この記事では、営業職の種類を「誰に売るか」「何を売るか」「どう売るか」「どんな役割で売るか」の4つの切り口で整理し、それぞれに向いている人の特徴をまとめます。

切り口1:誰に売るか(法人営業・個人営業)

法人営業

企業や団体を相手にする営業です。担当者・上司・決裁者など複数の人が関わるため、一つの契約までに時間がかかることが多く、相手の会社の課題を聞き取り、解決策として提案する力が求められます。営業時間は相手の会社に合わせるため、土日休みの求人が比較的多いのも特徴です。

向いている人:じっくり関係を築くのが好きな人/筋道を立てて説明するのが得意な人

個人営業

一般のお客様を相手にする営業です(住宅・保険・自動車など)。決めるのはお客様本人やご家族で、商材によっては家族との相談やローンの審査などで時間がかかることもあります。お客様の都合に合わせて土日や夕方に商談が入ることがあり、人生の大きな買い物に立ち会う場面も多い仕事です。

向いている人:人の気持ちに寄り添うのが得意な人/接客や販売の経験がある人

切り口2:何を売るか(有形商材・無形商材)

  • 有形商材:機械、住宅、食品など形のあるもの。実物やカタログを見せながら説明できます。ただし機械や住宅のように専門知識が求められる商材もあるので、研修の内容を確認しておくと安心です。
  • 無形商材:ITサービス、人材紹介、広告、保険など形のないもの。目に見えない価値を言葉で伝える必要があり、提案力が身につきやすい一方、難しさもあります。

切り口3:どんなお客様を、どう担当するか(新規・既存、反響・ルート)

「新規か既存か」はお客様との取引の有無による分け方、「反響営業」「ルート営業」はお客様との接点のつくり方による呼び方です。軸が違うので、たとえば反響営業で新規のお客様を担当することもあります。

種類どんな仕事か向いている人
新規営業まだ取引のない相手と、電話・訪問・メールなどで接点をつくり、契約をめざす行動量で結果を出したい人、断られても切り替えられる人
既存営業すでに取引のある相手に、追加の提案をしたり困りごとに応えたりするコツコツ関係を育てたい人、気配りができる人
ルート営業決まった取引先を定期的に訪ね、注文や納品の状況を確認する(既存営業の一つの形)コツコツ関係を育てたい人、気配りができる人
反響営業広告やホームページを見て問い合わせてきた相手に対応する(新規のお客様が多い)聞き上手な人、ていねいな説明が得意な人

切り口4:どんな役割で売るか(分業型の営業)

IT・SaaS業界を中心に、営業の工程を役割ごとに分ける会社が増えています。

  • インサイドセールス:電話やオンラインで見込みのお客様と関係をつくり、商談の機会を生み出す。社内で働くことが多い。
  • フィールドセールス:インサイドセールスがつくった商談で、お客様と直接(またはオンラインで)提案・契約を行う。
  • カスタマーサクセス:契約後のお客様がサービスを使いこなし、成果を出せるよう支える。継続して使ってもらうことが目標。

役割が分かれているぶん、担当する業務に集中して、必要なスキルを身につけやすいのが特徴です。訪問中心の働き方に不安がある人は、社内やオンラインで働くことが多いインサイドセールスやカスタマーサクセスを検討する道もあります(インサイドセールスには、初めての相手への電話が含まれることもあります)。

自分に合う営業を見つけるための3つの問い

  1. どんな相手と話すのが楽しいか:会社の担当者とじっくり?一人ひとりのお客様と?
  2. どんな成果がうれしいか:新しい契約を取ること?長く頼られること?
  3. どんな働き方がしたいか:外を回る?社内やオンライン中心?土日休み?

同じ「営業」でも、答えによって合う仕事は変わります。求人を見るときは、職種名だけでなく「誰に・何を・どう・どの役割で」売るのかを確認してみてください。

たとえば、こんなケース

モデルケース|アパレル販売から営業職を考えたAさん(20代半ば)

  • 最初の希望:「接客が好きなので、個人のお客様に売る営業がいい」
  • 話を整理して分かったこと:一度きりの販売より、常連のお客様と長く付き合うことにやりがいを感じていた。土日に休める働き方も希望していた
  • 検討した方向:個人営業に加えて、既存のお取引先を担当する法人営業(ルート営業)も候補に入れた

「人と話すのが好き」という同じ強みでも、どんな関係を築きたいか、どんな働き方をしたいかで、合う営業は変わります。

※説明のための想定例です。実在の人物・相談事例ではありません。

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